第2回 演出の仕事(04/10/08)


 下鴨劇場(リンクページ参照) のOBになってからのことであるが、新入生歓迎の時に、劇団の各役職、役者、脚本、演出、音響、照明、舞台美術、制作等々の説明をビラにして配布することがあったのだが、後輩達が演出の説明で困っていたことがあった。何度か 演出をしていた私は、

 「演出の仕事は、総合プロデューサーであると思う。」

と言った。

 総合プロデューサー

 演出の仕事と言えば、役者に演技をつけることが最初に思い浮かぶかも知れないが、それ以外のことも沢山しなければいけない。どのような舞台でどのような音響・照明を入れるかという事も、プランを出してくるのは各部署だとしても、決定するのは演出の仕事である。また、劇団によって違いがあるかと思うが、どのようなビラで宣伝するとか、当日の客席の作り方等々も決定に演出が噛んで来ると思われる。私が「演出の仕事は、総合プロデューサーである。」と思っているのは、このためである。つまり、一つのお芝居において全ての重要な決定権を持っていると考えている。

 世界を創る

 役者の仕事が「誰かを演じる」ことであるならば、演出の仕事は「世界を創る」ことであると思う。役者の演技はもとより、舞台や会場等々もその世界に基づいて創っていくものである。
 さて、具体的にどのように世界を創るかであるが、それはやはり、脚本を読むことだと思われる。脚本を読んで、それに込められているものを感じ取ることや、自分なりの解釈を組み立てることで、世界が出来上がって行く。また、逆説的に自分の創りたい世界を脚本の方に込めていくというやり方もある。自分で脚本を書いた場合は、世界を創ることは脚本を書く段階である程度行われているはずだから、既成の脚本程、脚本を読み込むと言う作業はしなくて良いかもしれない。
 世界を創ることが出来れば、次は創った世界を自分の言葉で役者やスタッフに説明していくことが必要となる。

 練習を見る

 世界を創ることが出来れば(同時進行でも可)、それに沿ってお芝居を作っていく訳だが、一番具体的で、時間的にも多くなるのは、練習を見ることだと思う。実際にすることは、役者に演技をつけたり、所謂、駄目だしを行うことの連続である。「世界を創る」というと、大変な作業と思われるが、演技を演劇的視点で見るということは、初歩的なことであり、自分の中の演劇感にあわせて調整して行くだけである。もっと、簡単に言えば「面白くする」ことや、「気持ちよくする」ということである。

 一番近くにいる客

 練習を見るときを含めて、一つのお芝居において演出に必要なのは「外から見る視点」である。例えば、練習を見る時は、演出はお客さんにならなければならない。何故なら、演出が完全に役者と同じ立場に立ってしまうと、それはたちまち内輪になってしまうからである。勿論、内輪ならではのパワーと勢いも必要な時もあるが、それにたよりきってしまうと、お客さんを置いていく可能性が高い。それは、役者の演技に限らず演劇を構成する全てのものにおいて、そうであると思う。
 一つのお芝居や企画にとって、演出は一番近くにいる客であると思う。

 まとめ

 支離滅裂な内容になってしまったかもしれないが、演出の仕事は沢山あり、多岐に渡っているということである。
 

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