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第29無駄話「ジャスティス」（04/11/04）
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正義について考えてみる。書く動機になった事件が事件なだけに無駄話として扱うのは、申し訳ない気もするが、当然、悪意はなく、また、結論を先に述べると答えに行き着かないので、その辺りが無駄なのかも知れない。しかし、世の中において無駄なことなんてないはずである。そう信じたい。
動機となったことは、イラクで行われている戦争である。
正義（1）
正義とは一体何のだろうか？そう考えることが多くなった。日本やアメリカが行っていることが正義であるかどうかは、人によって違うと思う。それは考え方の違いであり、どのような立場であっても、それを無下に批判することは出来ない。
人を殺すことは、正義なのだろうか？当然、意味の無い殺人等は正義でないことは言うまでもないが、意味があったとしてもそれは正義と言えるのだろうか？
「勝てば官軍」という言葉がある。戦争において勝者こそが正義という考え方だ。しかし、それは現代においては通用しない考え方だと思う。戦争自体が批判される対象であるからだ。
戦争
戦争は、人類が登場して貧富の差というものが現れた時から始まったのだと思う。人間は、自然から一方的に略奪のみを行う動物であった。争いという次元を考えれば、池の鯉に餌をやれば争って競争が起きる。これは、個のレベルでの戦争だ。
個から、集団、国へと規模が大きくなるにしたがって、戦争の規模も大きくなって行くが、動機は単純で、自分及び自分の属する集団が豊かになるためである。
勝った者勝ちの世の中
日本も過去何度も戦争をしてきた。そして今も戦争に参加している状態と考えられる。名目は「復興支援」であるが、自分の国に武装した集団が侵入して来たらどう思うだろうか？私自身が日本国民であるので、現地の人の気持ちは本当の意味では分からないので無責任なことは言えないのだが、良い思いはしないだろう。
過去において何度も戦争があった訳だが、それを経た現在の世の中の構造は、「勝った者勝ち」であると思う。つまり、豊かになった者がずっと豊かのままで、貧富の差が広がり続けている。そして、戦争をしているのも、豊かな者である。
貧富の差が存在し、豊かな者が豊かであり続ける以上、過去に起こったことも引き続いて行くと思う。誰しも、どんな立場にある人も自分が豊かになることを望むのは当然の権利である。
貧富の差の構造をそろそろ見直さないと、いろんなモノが限界に来ていると思う。戦争をすれば、沢山の人が犠牲になるが、豊かになる人も確実にいる。
正義（2）
思うに、正義とは反対の立場にある、悪があるから成り立つものであると思う。戦争においての正義は大義である。大義とは、悪を決定することであると思う。では、アメリカの大義とは絶対に信頼出来るものなのだろうか？結果論であり、全く意味のないことだが、もし、アメリカが戦争を行わなければどうなっていたのだろうか…？アメリカの言う通りに世界の脅威となっていたのかも知れない…。しかし、それは起きていない現実であるので、結局の所、分からないと言う事しか出来ない。しかし、戦争に正義というものがあったとしても、非戦闘員を巻き込むことは、絶対に正義ではない。
正義（3）
今の日本の立場をどう思うかは、前述の通り、考え方によって違う。これも結果論であるが、日本が今の立場と逆にいたらどうなっていたのだろうか？考えても意味のないことかも知れないが、どうしても考えてしまう。
多くの日本人が犠牲になっている。TV等を見ていると、「危険な場所に行くな。」ということが良く言われているが、今どうして、日本人にとって危険な場所になっているのだろうか？これは、今の日本の立場によるもので、結果がそうであるのだから、「危険な場所に行くな。」というのは、ある意味筋が通っているのかも知れない。しかし、どうも心がスッキリしない部分が多い。
正義（4）
結局の所、何が「正義」なのだろうか？「危険な場所に行くな。」という意見に対する考えだが、人間は命をかけても何かをしようとする時がある。状況は、それぞれであるが、それが「正義」ではないだろうか？国の言うところの「自己責任」のことを考えれば、簡単には答えの出ないことではあるが…。しかし、自分の命は元々自分の責任の元にあると思うし、国民を守ってくれるのが、国であると思う。やはり、答えは出ないが…。
まとめ？
冒頭で述べた通り、自分なりの答えは出てなく、文章自体も荒いかも知れないが、やはり、このことを考えるとスッキリしない部分が多い。全員が納得出来ることなんて、そうそう、ないのかも知れないのかも知れないが、今のこの状況は絶対に正しいとも、やはり、思えない。誰もが争わずに幸せになることは出来ないのだろうか？
最後になってしまいましたが、犠牲になられた方々へ哀悼を捧げます。真の意味での世界の平和を願っています。
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